m.a+との出逢い

 

m.a+がこの世に誕生して早いもので15年を迎えようとしている。創設者でこのプロジェクトのデザイナーを努めるマウリッツオ・アマデイ氏との最初の出会いは、氏がイタリアはペルージャにアトリエを構える1+1=3社(カルペディエム)に完全ハンドメイドによるテーラーのプロジェクトに製作責任者として迎えられた事に端を発する。当時、そのブランドのクリエーティブディレクターであったマウリッツオ。アルティエリ氏から紹介され、その後テーラープロジェクトをはじめファトアマーノ等のパーソナルなプロジェクトを通じて氏の卓越した技術を目の当たりにして来た。

 

時が経ち、ペルージャに於けるプロジェクトが終結した事を切っ掛けに、 氏が暖めてきたパーソナルプロジェクトであるm.a+がにわかに始動したのが15年前。私達は氏の拠点であるローマのとてもプライベートなアトリエに招待され、まだ名前も決まってないプロジェクト(後にm.a+となる)のイニシャルアイデアに耳を傾ける事となった

 

今ではとても人気のある黄金比のアクセサリーシリーズがそれに該当する。インスピレーションの源は日本の2Dによる風呂敷や折り紙の文化、西洋には2Dによる物作りの概念がどの分野にも見当たらない。氏はその魅力にインスパイアーされ、そこにダビンチや建築物に於ける美のバランスと言われる黄金比を重ね合わせた。

 

フラットな紙を色々な方法でたたみながらテストに次ぐテストを試みる。時が経つのを忘れ、その無限の可能性に引き込まれて行く。

その後は帰国し進捗を待つこととなる。

 

パリコレの為、再度訪仏。氏の連絡によりプロトタイプが出来たとの事。わくわくする気持ちを抑えきれない。バスティーユのエリアにあるヴォージュ広場の小さなビストロにて待ち合わせ、そこで初めて出来立てほやほやのサンプルを見せてもらう事となった。

あたりは日が暮れパリの街は静かに夜へと包まれて行く。ヴォージュ広場の街頭の光の中、その生まれたてのサンプルが目を覚ました。

暖色の街頭の光に照らされ、凛とした存在を放つ。

面と面が重なり合い、それを繋ぐ為の最低限で最大限の理由を有するステッチにより形を形成する。また一枚の皮革をプリーツによりフォルムを創り出した作品など、個性あふれる作品に触れ自然と感謝の気持ちが溢れ出した。

 

その素晴らしい作品をなんとしてでも日本の人達に紹介したい。その思いからm.a+を日本で紹介するお手伝いを買ってでた。国内で実力のある有名店に声を掛け、作品を紹介する。それは営利目的ではなく、まったく新たな見地から生み出された素晴らしい作品を実力のあるお店さんと共有し、個だけで出来ない事を面としてアクティブにしていく。またその作業に共感して頂いた店舗さんと連携し、このプロジェクトをともにプロモートしていく事を主目的とした。

 

m.a+のプロジェクトはその後ガーメントの製作を開始し、ファトアマーノやテーラープロジェクトで得たスキルをベースとしながらも完全に独自のストーリーに基づきトータルコレクションを製作するに至った。

 

 

リフトではリフト・エタージュの店舗にて、様々なプレゼンテーションやプロジェクトを行っている。”m.a+世界の体現”をベースコンセプトとして、特別な空間を創り上げる。また、Lift etage内にギャラリースペースが併設されてからは個展の為だけの特別なストーリーをキュレーションし独自の世界観を紐解いた。

 

One pieceのストーリーを極限まで突き詰めたSkinのプレゼンテーションでは、最大の面積を有するカウレザーを贅沢に使用した作品を展示し

そこに至るまでのプロセスを可視化した。またスパイラルのストーリーに於いてはOne pieceにて製作されたレザーオブジェクトを立体化し、黄金比によるアイロンボードが天井からつり下げられ、平面と立体の狭間を見事に空間として実現した。

 

 

デザイナーの等身大のシルエットが壁を抜け遠近感により奥行きを有す。その突き当たりには作品がプロジェクションされる。また内側からは外の木々が覗く。日常と作品の狭間を人々が通り抜け、間接的に関わる事でそこに" consciousness "を意図的に捻出する。

 

リフトでは作品の特性を分析し、それを可視化する為あらゆる方法を試みる。そこにデザイナーの作品と空間表現のブリッジをつくりお客様へと届ける。そのスタンスは当初から変わっていない。

 

昨今、ものへの拘りがイージーに向く傾向が指摘されることがあるが、m.a+ は深い追求と実験のもとに見いだされる貴重な作品である。

風がどこに向かおうと、そのクラフトマンスピリッツは変わる事は決してない。

 

 


 

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Lift étage

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電話:03-3780-0163 Email:etage@lift-net.co.jp

 

 

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